432Hz · Pythagorean Harmony

432hz Tuning Guitar

guitarist : Masura

Pythagoras Tuning Tesla Tuning Masura Tuning

Greeting
guitarist Masura

432Hz――それは、自然や宇宙の調和に静かに響き合うと言われる、ひとつの周波数です。

古代ギリシャのピタゴラスは、音と数と幾何学のあいだに、宇宙を貫く美しい秩序を見出しました。その響きにギターで触れてみたい。そんな想いから、私は弦を 432Hz へと調え、音を奏でています。

ここでは、私が使うギターや機材、そして独自に編み出した3つのチューニングと、その背景にある物語をご紹介します。ひとつの音が、どこか遠くの調和とつながっていく――その感覚を、少しでも分かち合えたら幸いです。

guitarist : Masura

Guitars
使用ギター 01
使用ギター 02
使用ギター 03
使用ギター 04
使用ギター 05
使用ギター 06
使用ギター 07
使用ギター 08
使用ギター 09
使用ギター 10
使用ギター 11
使用ギター 12
Equipment
アンプセット 01

アンプセット 01

Amplifier Set

アンプセット 02

アンプセット 02

Amplifier Set

エフェクター 01

機材名 01

Effector

エフェクター 02

機材名 02

Effector

エフェクター 03

機材名 03

Effector

エフェクター 04

機材名 04

Effector

エフェクター 05

機材名 05

Effector

エフェクター 06

機材名 06

Effector

エフェクター 07

機材名 07

Effector

エフェクター 08

機材名 08

Effector

エフェクター 09

機材名 09

Effector

エフェクター 10

機材名 10

Effector

エフェクター 11

機材名 11

Effector

エフェクター 12

機材名 12

Effector

Original Tuning
Pythagoras Tuning のメインギター
01

Pythagoras Tuning

ピタゴラスは、音楽と幾何学を「数」という共通言語で結ばれたものと考えました。あらゆる幾何学図形の角度を周波数(音)に置き換えると、そこには一貫してひとつの完璧な和音――F#・A#・C# から成る「F#メジャーコード」が浮かび上がります。

私は、この理論をギターで表現するため、各弦に構成音をあてはめ、さらにテンションノートと sus4 ノートを加えて、宇宙的な浮遊感のある響きを選びました。偉大な先人の理論に敬意を表し、Pythagoras Tuning と名づけています。

2次元の図形では、四角形や円(360°)・六角形(720°)が F#、五角形(540°)や八角形(1080°)が完全5度の C#、七角形(900°)が長3度の A# にあたり、図形そのものが F# の和音を奏でます。3次元のプラトン立体でも同じで、正四面体(720°)と正八面体(1440°)が F#、立方体(2160°)が C#、正二十面体(3600°)が A#。平面でも立体でも、たどり着くのは F#メジャーコードでした。

「生命の花」を描く円の重なりも、同じ和音を結びます。この調律は、その完璧な和音と 432Hz の響きに共鳴するよう調えたチューニングです。

Tesla Tuning のメインギター
02

Tesla Tuning

このチューニングは、7弦 Pythagoras Tuning の6弦から1弦までと同じ構成音ですが、Pythagoras Tuning が織り成す美しいハーモニーの上で、リードトーンを自在に奏でられるよう考えた弦をチョイスしています。標準のギターチューニングより 6・5・4弦が3度低い音程になるため、豊かな低音が響き、ヒーリング音楽との親和性も高く、432Hz のハンドパンとの相性も抜群です。Pythagoras Tuning との親和性、432Hz との数秘的なつながり、その宇宙観を鑑みて Tesla Tuning と名づけました。

ちなみに写真のギターは、日本のトーカイ楽器が1980年代半ばに製造した、幻のオールカーボン製のギターです。そこにフェルナンデス製のサスティナーを組み込み、ESP製のフリッカーⅢ・トレモロユニット、ゴトー製のロックペグを装着。ピックアップは、サスティナーとの相性が良かった EMG を選びました。世界に一台だけのギターです。

432 という数は、宇宙のスケールや時間の周期にくり返し現れるとされます。太陽や月の直径、1日の秒数(86,400秒)、地球の歳差運動の周期などに 432 の痕跡が見え、432 を自乗した値は光の速さにも近づきます。そして 4+3+2=9 ――あらゆる幾何学図形の角度が「9」に還元されるのと同じ数に、432 もたどり着きます。

ニコラ・テスラが遺したとされる「3・6・9 の偉大さを知れば、宇宙への鍵を手にする」という言葉。432 は 3 でも 6 でも 9 でも割り切れ(432÷9=48)、桁を足せば 9 に収束します。ピタゴラスが「形と音の調和」を、テスラが「3・6・9 という数の神秘」を、別々の入口から語り――その両方が 432Hz = 9 という一点で出会うのです。

432Hz は、古代のシンギングボウルやネイティブアメリカンのフルートが自然に宿していた響きとも言われ、生命や癒やしとのつながりが語られてきました。これらは科学が証明した事実というより、ひとつの宇宙観・思想です。その物語に耳をかたむけながら、私はこの調律を選びました。

Masura Tuning のメインギター
03

Masura Tuning

このチューニングに至ったきっかけは、アラン・ホールズワースの美しい名曲『ルッキング・グラス』を学んでいた時のことでした。彼はこの曲の美しいコードワークをシンタックスで奏でていますが、そのチューニングは5度チューニング。通常の4度ギターチューニングでは、とても弾きづらいのです。そこで2弦と3弦のインターバルを5度にして実験してみたところ、驚くほど弾きやすくなりました。

次に、実験用のチューニングでスケールチャートを作って調べてみると、面白い効果がたくさん見えてきました。楽しくなって実験を繰り返し、スケールまで研究しているうちに月日が経ち、ついには後戻りできないところまで、はまってしまいました。「ギターの可能性を探求するには、世界中にこんな馬鹿が一人くらいいてもよいだろう」――そう開き直って、今に至っています。

このチューニングの特徴は、2弦と3弦の間隔が5度になること。写真のスケールチャートを見ると、可能性にピンとくる方がいるのではないでしょうか。レギュラーチューニングより1弦・2弦が共に3度上がるので、弦とびフレーズもユニークなものが作れます。この発想から、ギターのチューニングが持つ無限の可能性を感じ、Pythagoras Tuning や Tesla Tuning の発想にも至りました。

The Story
アラン・ホールズワースと Masura
with Allan Holdsworth

その響きの原点には、一人の偉大なギタリストとの出会いがありました。

アラン・ホールズワース。独創的なコードワークと、流れるようなレガートで知られ、世界中のギタリストに大きな影響を与えた人。私にとっても、ギターという楽器の可能性を大きく広げてくれた、特別な存在でした。

アランの初来日、1984.5/8 名古屋芸術創造センターにて握手して以来、26年ぶりに再会することができた。私は、初来日の時サインして頂いたレコードをもって彼に合い、彼はとても喜んで、快く撮影に応じてくれました。写真は2010 7/13 名古屋ボトムライン

アランの音楽やギターサウンドから沢山の事を学びました。その探求心から自由な発想、限りない可能性の追求と云うことを感じました。その感覚をたどるうちに、私は弦の調律そのものを見つめ直すようになりました。Pythagoras・Tesla・Masura――3つのTuningは、アランの音楽に出会わなければ、生まれていなかったでしょう。

Music

書き溜めた楽曲を、YouTube にて順次公開していきます。

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